記事一覧

村上世彰氏 特別講演会 × 生涯投資家

投資家

少し前になりますが、村上世彰氏が執筆した「生涯投資家」を読みました。

また、2017年9月18日に催された「村上世彰氏特別講演会」に参加してきました。このイベンドは内藤忍氏の運営する「新・資産設計戦略 事務局」によって開催されているとのことでした。

イベントの内容は子供のための特別講演会ということで、10歳から25歳までの子供同伴であれば会費1000円という破格の講演会でした。しかし、私はもうすぐ子供が産まれるものの対象年齢の子供はいませんので、6000円払って参加してきました。

プログラムは以下の通りでした。
第一部 村上世彰氏 講演 「日本の若者に伝えたいお金との付き合い方」
第二部 村上世彰氏 × 内藤忍氏 対談 「日本の個人投資家がこれからやるべきこと」
第三部 質疑応答

和やかな雰囲気での講演


日本の若者に伝えたいお金との付き合い方とのことで、会場に来ている子供たちに質問をしながら講演は進んでいきますが、基本的には本の内容に沿った内容でした。会場に来ていた子供たちがどれだけ楽しめたかは定かではありません。

どちらかと言うと、子供連れてくれば村上世彰氏の講演が1000円で聞けるということで、親に無理やり連れてこられた子達が多かったのではないでしょうか。割とみんなつまらなそうにしていました。

逆に子供そっちのけで、村上氏の発言をメモリまくっているお母さんやお父さんが多かったですね。。

村上氏は今後も各地の子供たちへの講演を中心に講演活動を続けていく意向のようです。

この講演会に参加する前の私の村上氏へのイメージは世間とあまり変わらず、村上ファンドのファンドマネージャーでホリエモンと一緒にITバブルで一儲けした人くらいのものでした。

ただし、決して嫌なイメージを抱いていたわけではありません。何しろ6000円払って講演会参加しているくらいですから。

そもそも、私は既成概念を打ち破って成功してお金を稼いでいる人達に対して嫌なイメージを持っていません。むしろそういう人達を尊敬していますし、考え方や生き方に興味を持っていました。

上記のような興味を持って参加したこの講演会で私の村上氏への印象は180度変わることになります。

全ては企業とその株主のため


村上氏の起業動機は全てはコーポレートガバナンスの浸透のためと言っても過言ではないでしょう。

「企業統治」とも訳されるこの仕組みを徹底的に日本企業に浸透させることが彼のファンド運営の狙いであり、コーポレートガバナンスが効いておらず株価が低迷している企業の株式を取得し、その企業を改善させ、株価が上昇したところで利益を確定させる。

これが、村上ファンドの稼ぎ方。

当時「物言う株主」としてテレビに紹介されていた村上氏について、この部分をきちんと理解していた方がどれほどいたでしょうか。増配してくださいという要望の裏には、意味のない内部留保をしておくくらいなら、配当として株主に還元するか自社株買いを行って企業価値を高めなさいというのが狙いだったのです。

そもそも内部留保が大量にあって、お金に困っていないのであれば株式市場で資金調達する理由もないのだからMBOで上場廃止しなさいというのが彼の考え方です。

企業が株式市場に上場する理由はただ一つ、資金調達のためだけであり、上場すると箔が付くだとかいうよくわからない理由で上場する日本の慣習自体間違っているとのこと。

本書内でITバブルの頃、イケイケだったサイバーエージェントの藤田社長が「3年以内に上場してやる」と息巻いていたというエピソードを紹介していますが、まさに村上氏にとっては資金調達の手段である株式市場への上場を目標にしてしまっている藤田社長を冷ややかに見ていたのでしょう。
※その後大企業に成長したサイバーエージェントをして、自分にはIT企業に関する目利きの能力は全くないと村上氏は述べています。

上記のような日本企業を少しでも良くしたい、けれどもファンドを運営しているのだから、利益を出さなければいけないという狭間で揺れていた苦悩を語っておられます。

内藤忍氏登壇


講演会の第二部では、村上世彰氏と内藤忍氏の対談が行われ、第一部とは打って変わって難しい言葉が飛び交う投資についての専門的な内容になりました。第一部で既につまらなそうにしていた子供たちにとっては、耐えられるものではないでしょう。

また、インデックス投資界隈では散々な言われようである内藤忍氏を生で見るという機会を得られて良かったです。感想としては、別に胡散臭い感じもなく、頭の良いエリートだなという感じの印象でした。

第二部の対談では、村上氏の現在の投資の内容についての話題が及びました。新興国への不動産投資を積極的に行っているようです。実際に現地を視察に行ったりして購入しているようですので、素人に簡単に真似できるものではありません。

アジアの新興国への投資について、どこがお勧めでどこはやめておいた方良いなどの具体的な話が出てきます。良くそんなことをはっきり言うなと思いましたが、自分自身が実際に良いと思って投資している国を勧めて、良くないと思った国を良くないと言っているだけなんだろうと本を読んで感じました。ただ素直なだけなんだろうと。

現在流行りのビットコインについての話題も出ており、やや興味を持ってしまいそうになった自分をグッと抑えるのに苦労しました。

内藤忍氏の資産設計塾?にもたくさんの生徒さんがおり、たくさんの人達から支持されている方なんだということが実感できました。ネットでの(しかもインデックス投資という)狭い世界でだけ情報を得ていると現実と離れた感覚になってしまうのかもという懸念を抱いてしましました。

まとめ


村上氏について、別に印象が悪かったわけではありませんが、良くもなかったというのが素直なところなのですが、講演会への参加と著書を読んで、自分なりの筋を通して真っ直ぐに生きてきた人なんだなと感じました。

日本放送株取得に関するインサイダー取引で逮捕された件についても、裁判での一審判決での裁判官の発言は耳を疑う内容でした。

「『ファンドなのだから安ければ買うし、高ければ売るのは当たり前』というが、このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるを得ない」

ちょっと訳がわかりませんね。株式投資に対する典型的な日本人の考え方というか、偏見が見て取れる内容です。

著書についてもライブドアショック当時の裏話のような内容もあり、非常に興味深く読める内容でした。

私が株式投資に興味を持ち、勉強真っ最中の時に発生したのがライブドアショックでしたから、今での鮮明にあの頃のことを覚えています。。。

風説の流布の疑いでライブドアに強制捜査が入った際に、マネックス証券がライブドア株の担保価値を0円に変更したため、ライブドア株を担保に信用取引をしていた人達が全滅してしまったと記憶しています。当時はライブドア株の2階建て取引とか平気でしている人達がたくさんいたように思います。

当時ホリエモン(堀江貴文氏)と並び時代の寵児と言われた村上世彰氏の真の姿や、起こった出来事の真相を知りたい方はぜひ読んでみてください。



関連記事

スポンサーリンク

プロフィール

ドンタロー

Author:ドンタロー
IT企業に勤める30代半ばのサラリーマンです。

インデックス投資は2013年くらいから始めました。

follow us in feedly


ブログ内検索

ブログランキング

↓ブログランキングに参加しています。

おすすめ書籍

節約こそが資産を築く



インデックス投資の基本

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター